【初心者向け】Photoshopとは?|できること・向いている人・学習手順を解説

Photoshopの初心者向けガイド記事のサムネイル

Photoshopは、写真加工、バナー、サムネイル、SNS画像などを作るときによく使われる定番のデザインツールです。
デザインを学び始めると、「Photoshopは何に使うの?」「他のツールと何が違うの?」「初心者は何から覚えればいいの?」と迷う人も多いと思います。
この記事では、Photoshopでできること、得意なこと・苦手なこと、向いている人、初心者向けの学習ロードマップをわかりやすく解説します。

ガロン

ガロン

この記事のポイントは以下の3点です。

  • Photoshopでできるデザインの種類がわかる
  • Photoshopが得意なこと・苦手なことがわかる
  • 初心者が何から学べばいいかがわかる
目次

Photoshopとは?

Photoshopは、Adobeが提供している画像編集・写真加工用のソフトです。

写真の明るさや色を調整したり、不要なものを消したり、複数の画像を合成したり、バナーやサムネイルなどのビジュアルを作ったりできます。

特に、写真や画像を使ったデザイン制作に強く、広告、Web、SNS、印刷物、写真レタッチなど、幅広い分野で使われています。

Photoshopはラスター画像を扱うデザインツール

(ラスター画像・ピクセル感の伝わる画像)

Photoshopは、主にラスター画像を扱うデザインツールです。

ラスター画像とは、小さな点の集まりで作られる画像データのことです。この小さな点をピクセルと呼びます。スマホで撮った写真や、Webサイトで使う画像、SNS投稿用の画像などは、基本的にピクセルの集まりでできています。

ラスター画像は、写真のような細かい色や質感を表現するのに向いています。一方で、大きく拡大すると画像が粗くなったり、ぼやけたりしやすいという特徴があります。

Photoshopの特徴はピクセル単位で写真や画像を編集できること

(ピクセル編集や写真加工の比較画像)

Photoshopの大きな特徴は、写真や画像を細かく編集できることです。

たとえば、写真の明るさを整える、色味を変える、肌を自然にレタッチする、背景をぼかす、不要なものを消す、別々の画像を組み合わせるといった作業ができます。

Photoshopは、写真をただきれいにするだけでなく、目的に合わせて印象を調整できるツールです。爽やかに見せたい場合は明るく青みのある色味に、高級感を出したい場合は暗めでコントラストのある雰囲気に整えるなど、表現したい方向に合わせてビジュアルを作り込めます。

写真加工・バナー・Web/SNS画像などに使われる定番ツール

(Photoshopで作業している画像)

Photoshopでよく作られる制作物には、写真加工、画像合成、バナー、SNS画像、YouTubeサムネイル、Webサイトのメインビジュアルなどがあります。

これらに共通しているのは、写真や画像の見せ方が重要なデザインだという点です。写真の明るさを整えたり、人物や商品を切り抜いたり、背景と文字を組み合わせたりする作業に強いことが、Photoshopの魅力です。

Photoshopでできること・作れるもの一覧

Photoshopでは、さまざまな画像編集やデザイン制作ができます。ここでは、初心者がイメージしやすいように、代表的な用途ごとに紹介します。

写真の明るさ・色味を調整できる

(写真の色調整をしている画像)

Photoshopでは、写真の明るさ、コントラスト、色味、彩度などを細かく調整できます。

たとえば、暗く写ってしまった写真を明るくしたり、黄色っぽい写真を自然な色に整えたり、全体の雰囲気を青っぽくして爽やかに見せたりできます。

写真は、撮影したままの状態で必ずしもデザインに合うとは限りません。Webサイトやバナーで使う場合、写真の色味がデザイン全体の印象と合っていないこともあります。

Photoshopを使うと、写真をデザインのトーンに合わせて調整しやすくなります。

写真のレタッチができる

(人物写真や商品写真をレタッチしている画像)

Photoshopでは、写真のレタッチもできます。

レタッチとは、写真の気になる部分を自然に修正する作業のことです。たとえば、肌の赤みを抑える、シミやニキビを目立たなくする、服のシワを整える、背景の小さなゴミを消すといった作業があります。

人物写真や商品写真を使うデザインでは、写真の細かい違和感が全体の印象に影響することがあります。Photoshopを使うことで、写真をより見やすく、清潔感のある状態に整えられます。

不要なものを消せる

(不要物を削除している画像)

Photoshopでは、写真の中に写り込んだ不要なものを消すことができます。

たとえば、背景に写った通行人、床の汚れ、商品写真の小さなホコリ、余計な看板などを目立たなくできます。

生成塗りつぶしなどのAI機能を使って、画像の一部を補完したり、不要なものを削除したりすることもできます。

画像の切り抜きができる

(人物や商品の切り抜きをしている画像)

Photoshopでは、人物、商品、建物、背景などを切り抜くことができます。

切り抜きとは、画像の中から必要な部分だけを取り出す作業です。たとえば、人物だけを切り抜いて別の背景に配置したり、商品写真だけを抜き出してバナーに使ったりできます。

切り抜きでは、境界線の処理が重要です。髪の毛、影、透明感のある素材などは、処理が雑だと不自然に見えやすいため、境界が自然に見えるように整えることも大切です。

複数の画像を合成できる

(画像合成をしている画像)

Photoshopでは、複数の画像を組み合わせて一つのビジュアルを作れます。

たとえば、人物写真と背景写真を組み合わせたり、商品画像に光や影を追加したり、空の色を変えたり、現実にはない世界観のビジュアルを作ったりできます。

画像合成で大切なのは、ただ画像を重ねることではありません。光の向き、影の濃さ、色味、解像度、遠近感などを合わせることで、自然な合成に見せる必要があります。

バナー・サムネイルを作れる

(バナーやサムネイルを制作している画像)

Photoshopは、バナーやサムネイル制作にも使えます。

バナーやサムネイルでは、写真、文字、色、装飾を組み合わせて、一目で内容が伝わるビジュアルを作る必要があります。

Photoshopでは、写真の色味を調整しながら文字や図形を重ねられるため、写真を大きく使ったビジュアルや、雰囲気を作り込む広告デザインに向いています。

Photoshopの得意なこと・苦手なこと

Photoshopはとても便利なツールですが、何でも得意なわけではありません。ツールをうまく使うには、得意なことと苦手なことを把握しておくことが大切です。

得意なのは「写真・画像」を加工して見せ方を整えること

Photoshopが得意なのは、写真や画像の見せ方を整えることです。

明るさを調整する、色味を変える、不要なものを消す、人物や商品を切り抜く、複数の画像を合成するなど、画像そのものを編集する作業に強みがあります。

写真加工、画像合成、バナー、サムネイル、WebやSNSで使う画像制作など、写真や画像の印象がデザインの完成度を左右する場面で特に力を発揮します。

苦手なのはロゴやアイコンのような拡大縮小前提のデータ制作

Photoshopは、簡単な装飾や画像上の文字要素を作ることはできます。

ただし、ロゴやアイコンのように、名刺、Webサイト、看板、印刷物など、さまざまなサイズで使うデータを作る場合は、Illustratorのようなベクターツールの方が向いています。

Photoshopはラスター画像を中心に扱うため、拡大すると画質が粗くなります。ロゴやアイコンはサイズを変えてもきれいに使えることが重要なので、実務ではIllustratorで作るのが一般的です。

Photoshopと他ツールの違い

Photoshopを理解するには、他のデザインツールとの違いをざっくり知っておくと整理しやすいです。ここでは、IllustratorとFigmaとの違いを簡単に紹介します。

Illustratorとの違い

PhotoshopとIllustratorの大きな違いは、扱うデータの種類です。

Photoshopは、写真や画像などのラスター画像を扱うのが得意です。一方、Illustratorは、線や図形などのベクターグラフィックを扱うのが得意です。

簡単に言うと、Photoshopは「写真や画像を加工するツール」、Illustratorは「線や形を作るツール」と覚えるとわかりやすいです。

写真補正、画像合成、バナーのビジュアル作り込みなどはPhotoshopが向いています。一方で、ロゴ、アイコン、チラシのレイアウト、図解、パッケージなどはIllustratorが向いています。

バナーや広告デザインでは、写真加工をPhotoshopで行い、ロゴやアイコンをIllustratorで作るように、両方を組み合わせて使うケースも多いです。

Figmaとの違い

PhotoshopとFigmaの違いは、主に使われる目的にあります。

Photoshopは、写真や画像を加工し、バナーやメインビジュアルなどのビジュアルを作り込むことに向いています。

一方、Figmaは、Webサイトやアプリの画面設計に向いています。ボタン、ヘッダー、フォーム、ナビゲーション、UIコンポーネント、画面遷移、プロトタイプなど、画面全体の構造を考える作業に強いツールです。

Figmaでも画像を配置したり簡単な加工をしたりできますが、写真の細かい調整、自然な切り抜き、画像合成はPhotoshopの方が向いています。

Webデザインを学ぶ場合は、Figmaを中心に使いながら、必要に応じてPhotoshopでバナーやメインビジュアルを作る、という使い分けがおすすめです。

Photoshopが向いている人

Photoshopは、写真や画像を使ったデザインを作りたい人だけでなく、画像の印象を細かく整えながらビジュアルを作り込みたい人にも向いています。ここでは、作りたいものだけでなく、作業の向き・不向きも含めて紹介します。

写真や画像の印象を細かく整えたい人

Photoshopは、写真の明るさ、色味、質感などを細かく調整したい人に向いています。

同じ写真でも、明るく爽やかに見せるのか、落ち着いた高級感を出すのか、温かみのある雰囲気にするのかによって、調整の方向は変わります。

Photoshopを使うと、写真をただ補正するだけでなく、デザインの目的に合わせて印象を整えられます。

切り抜きや合成でビジュアルを作り込みたい人

Photoshopは、人物や商品を切り抜いたり、複数の画像を組み合わせたりして、ビジュアルを作り込みたい人に向いています。

広告ビジュアルやWebサイトのメインビジュアルでは、写真をそのまま配置するだけでなく、背景を変えたり、光や影を足したり、色味を統一したりすることがあります。

素材をただ並べるのではなく、一つの画面として自然に整えたい人に向いています。

バナーやサムネイルなどの画像制作をしたい人

Photoshopは、バナーやサムネイルなどの画像制作をしたい人にも向いています。

バナーやサムネイルでは、写真、文字、色、装飾を組み合わせて、一目で内容が伝わるように設計する必要があります。

Photoshopでは、背景を暗くして文字を読みやすくしたり、人物を切り抜いて主役を目立たせたりする表現もしやすいです。

SNS画像、記事のアイキャッチ、YouTubeサムネイル、Web広告バナーなど、写真を使ったビジュアル制作を学びたい人に役立ちます。

Webや広告のビジュアル制作を本格的に学びたい人

Webや広告のビジュアル制作を本格的に学びたい人にも、Photoshopはおすすめです。

Webサイトや広告では、写真や画像の印象が成果に大きく関わることがあります。メインビジュアルの写真が魅力的か、バナーの文字が読みやすいか、商品画像がきれいに見えるかによって、見る人の印象は変わります。

Photoshopを使うと、画像素材をデザインの目的に合わせて整えられるようになります。

Photoshop初心者向け学習ロードマップ

Photoshopは多機能なツールなので、最初からすべてを覚えようとすると大変です。初心者のうちは、基本操作だけを細かく覚えるよりも、実際の制作につながる順番で学んでいくことが大切です。

ここでは、写真加工、切り抜き、バナー、画像合成などを作れるようになるための学習ステップを紹介します。

STEP1:基本操作と作業環境に慣れる

まずは、Photoshopの基本操作と作業環境に慣れましょう。複雑な画像加工をする必要はなく、画像を開き、レイヤーを使い、位置やサイズを調整できる状態を目指します。

まず覚えたい操作は以下の通りです。

新規ファイルを作成する
画像を開く
画像を配置する
移動・拡大・縮小をする
カンバスサイズを変更する
画像サイズを変更する
レイヤーで要素を管理する
作成したデータを保存する
用途に合わせて書き出す

Photoshopでは、レイヤーの考え方がとても重要です。レイヤーとは、画像や文字、図形を重ねて管理する仕組みのことです。

また、初心者は「保存」と「書き出し」の違いも混同しやすいです。PSD形式は編集情報を残す保存形式、JPEG、PNG、WebPなどは公開・共有のための書き出し形式です。

簡単に言うと、PSDは編集用、JPEGやPNGは公開・共有用と考えるとわかりやすいです。

STEP2:明るさ・色味・レイヤーで写真を整える

次に、明るさ・色味・レイヤーを使って、写真を整える練習をします。

Photoshopでは、写真をそのまま使うだけでなく、デザインの目的に合わせて見え方を調整する場面が多くあります。まずは、写真を明るくする、色を自然にする、少し雰囲気を変えるといった基本的な調整から始めるとよいです。

まず覚えたい操作は以下の通りです。

明るさを調整する
コントラストを調整する
色味を調整する
彩度を調整する
トーンカーブを使う
レベル補正を使う
色相・彩度を調整する
カラーバランスを調整する
調整レイヤーを使う

このとき、画像を直接編集するのではなく、調整レイヤーを使う方法も覚えておくと便利です。

調整レイヤーとは、元の画像を直接変えずに、明るさや色味を調整できるレイヤーのことです。あとから数値を変えたり、効果を弱めたりできるため、修正しやすいデータを作れます。

写真の調整は、Photoshopの中でも変化を実感しやすい練習です。自分で撮った写真を使って試すと、理解しやすくなります。

STEP3:選択範囲・切り抜き・マスクに慣れる

基本的な写真調整に慣れてきたら、選択範囲、切り抜き、マスクを学んでいきましょう。画像の一部だけを編集したり、人物や商品を切り抜いたりする力が身につく重要なステップです。

まず覚えたい操作は以下の通りです。

選択ツールを使う
オブジェクト選択ツールを使う
クイック選択ツールを使う
被写体を選択する
不要な背景を削除する
レイヤーマスクを使う
境界線を調整する
切り抜いた素材を別の背景に配置する

特にレイヤーマスクは、Photoshopを使ううえでとても重要です。消しゴムで直接消すのではなく、マスクで見える部分と隠す部分を調整すると、あとから修正しやすくなります。

操作に慣れてきたら、人物の切り抜き、商品写真の切り抜き、背景の差し替え、バナー用素材の作成などで練習すると理解が深まります。

STEP4:制作物を作りながら実務向けの知識を学ぶ

最後は、実際に制作物を作りながら、合成、レタッチ、書き出しなどの実務向けの知識を学んでいきます。見た目を作るだけでなく、Webや印刷で使える画像として整えることも大切です。

制作物として練習したいものは以下の通りです。

写真を補正する
人物や商品を切り抜く
SNS投稿画像を作る
ブログのアイキャッチを作る
YouTubeサムネイルを作る
Web広告バナーを作る
LPのメインビジュアルを作る
複数画像を使った合成ビジュアルを作る

制作とあわせて覚えたい実務向けの知識は以下の通りです。

PSDデータを管理する
JPEG・PNG・WebPの違いを理解する
Web用に画像を書き出す
印刷用画像の解像度を理解する
RGBカラーとCMYKカラーの違いを理解する
元画像を残して修正しやすく作る
よく使うショートカットを覚える

Web用の画像では、ファイルサイズや表示速度を意識する必要があります。一方、印刷用の画像では、解像度やカラーモードに注意が必要です。

機能を暗記するよりも制作を通して覚える方が身につきやすいので、実際に手を動かしながら少しずつ知識を積み上げていきましょう。

Photoshopを学ぶときの注意点

Photoshopを学ぶときは、いくつか注意しておきたいポイントがあります。特に初心者のうちは、難しい合成や派手な加工にこだわりすぎず、基本的な画像調整から覚えることが大切です。

最初から高度な合成を目指さない

Photoshopと聞くと、映画ポスターのような合成や、幻想的なアート作品をイメージする人もいるかもしれません。たしかに、Photoshopでは高度な合成もできます。

ですが、最初から難しい合成を目指すと、操作が複雑で挫折しやすくなります。まずは、明るさを整える、色味を変える、不要なものを消す、人物を切り抜くといった基本から始めましょう。

高度な合成は、基本操作に慣れてから少しずつ挑戦すれば大丈夫です。

直接編集ではなく、あとから直せる作り方を意識する

Photoshopでは、画像を直接編集することもできます。しかし、実務ではあとから修正が入ることも多いため、できるだけ修正しやすい作り方を意識することが大切です。

たとえば、画像を直接消すのではなくレイヤーマスクを使う、色調整は調整レイヤーで行う、元画像を残して複製してから加工する、といった方法です。

Photoshopでは、きれいに作ることだけでなく、修正しやすく作ることも意識してみてください。

よく使う機能から順番に覚える

最初からすべての機能を覚えようとすると、何から手をつければいいかわからなくなってしまいます。まずは以下のようなよく使う機能から始めるとよいです。

移動ツール
レイヤー
文字ツール
選択ツール
調整レイヤー
レイヤーマスク
切り抜き
明るさ・色味の調整
書き出し
画像サイズの変更

Photoshopは一度に全部覚えるツールではなく、作りたいものに合わせて少しずつ覚えていくツールです。使う頻度の高い機能から始めることで、学んだことをすぐ制作に活かしやすくなります。

まとめ:Photoshopは写真加工・画像合成・ビジュアル制作に強い定番デザインツール

Photoshopは、写真加工、画像合成、レタッチ、バナー制作、Web用ビジュアル制作などに役立つ定番のデザインツールです。

ラスター画像をピクセル単位で編集できる特性を活かして、写真の色味や明るさを整えたり、人物・商品を切り抜いたり、複数の画像を合成したりと、画像の印象を細かくコントロールできるのが大きな強みです。

一方で、ロゴやアイコンはIllustrator、Webサイトやアプリの画面設計はFigmaが向いている場面があります。大切なのは、Photoshopだけですべてを作ろうとすることではなく、目的に合わせてツールを使い分けることです。

Photoshopを学ぶときは、基本操作から順番に慣れていくことを優先してください。まずは写真の明るさや色味の調整から始め、切り抜き、レタッチ、バナー制作、画像合成へと少しずつ挑戦の幅を広げていきましょう。

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