【初心者向け】Recraftとは?|特徴・できること・デザインでの活用方法を解説

Recraftの特徴やできることを解説する記事のサムネイル

Recraftは、画像やベクター、モックアップなどを生成・編集できる、デザイン向けの生成AIサービスです。
文章から画像を作るだけでなく、編集可能なベクター素材の生成、画像編集、背景削除、モックアップ制作まで行えます。アイコンやイラストのスタイルをそろえやすく、IllustratorやFigmaで編集しやすい点が特徴です。
ただし、Recraftだけで良いデザインが完成するわけではありません。素材を選び、文字やレイアウトを整え、目的に合う形へ仕上げるには人の判断が必要です。
この記事では、Recraftの特徴やできること、デザイン制作での活用方法、使用時の注意点を初心者向けに解説します。

オルクス

オルクス

この記事のポイントは以下の3つです。

  • Recraftの基本的な意味と特徴がわかる
  • Recraftで作れる画像やベクター素材がわかる
  • デザイン制作での活用方法と注意点がわかる
目次

Recraftとは?

Recraftは、画像やベクターなどのデザイン素材を生成・編集できるAIサービスです。

文章を入力するだけで、写真風の画像、イラスト、アイコン、背景、モックアップなどを作れます。画像生成だけでなく、背景削除、ベクター化、画像編集まで一つの環境で行える点が特徴です。

Recraftの基本的な意味

Recraftは、デザイナーやクリエイター向けの画像生成・編集プラットフォームです。

Webサイトに使うイラスト、アプリや資料のアイコン、広告やSNS投稿の背景、商品パッケージのモックアップ、ロゴや装飾のアイデアなどを文章から生成できます。

ただし、デザインをすべて自動で完成させるツールではありません。アイデアを画像にしたり、素材の候補を増やしたり、同じ雰囲気の素材を展開したりするために使います。

Recraft・Recraft Studio・AIモデルの違い

Recraftは、画像やベクターを生成・編集できるサービス全体の名称です。

Recraft Studioは、画像生成、編集、背景削除、ベクター化、モックアップ制作などを行う制作画面です。

AIモデルは、入力した文章や画像をもとに、実際に画像を生成する仕組みを指します。

つまり、Recraftはサービス全体、Recraft Studioは作業する場所、AIモデルは画像を作る仕組みと考えると分かりやすくなります。

Recraftの主な特徴

Recraftには、画像生成だけでなく、デザイン素材の制作や編集に役立つ機能があります。

画像とベクターを生成できる

Recraftでは、写真やイラストのほか、ベクター形式の素材も生成できます。

ベクターは、拡大しても画質が劣化しにくく、色や形を編集しやすいデータです。アイコン、イラスト、ロゴのアイデア、装飾素材などをSVG形式で書き出し、IllustratorやFigmaで調整できます。

ただし、生成したデータをそのまま使えるとは限りません。形やパスを確認し、必要に応じて整えましょう。

スタイルや色をそろえて素材を展開しやすい

Recraftでは、スタイルやカラーパレットを指定して素材を生成できます。

線や色をそろえたアイコンを複数作ったり、同じ雰囲気のイラストをシリーズで展開したりできます。参考画像から独自のスタイルを作り、制作物に合う方向性を保存することも可能です。

Webサイトやアプリなど、複数の素材に統一感が必要な制作で役立ちます。

ただし、同じスタイルを指定しても、構図や細部まで完全にそろうとは限りません。生成結果を比較しながら調整しましょう。

生成から編集・書き出しまで一つの画面で進められる

Recraft Studioでは、画像を生成したあと、そのままキャンバス上で編集できます。

不要な部分の削除、背景の変更、画像の拡張、ベクター化、モックアップへの配置などを、一つの環境で進められます。

複数案の比較、色の調整、書き出しまでまとめて行えるため、ラフやアイデアを検討するときにも便利です。

Recraftでできること

Recraftでは、新しい素材の生成と、既存画像の編集ができます。

テキストから画像を生成する

作りたい内容を文章で入力すると、その説明をもとに画像を生成できます。

被写体、背景、色、光、雰囲気などを指定し、写真風の画像、イラスト、広告ビジュアル、キャラクターなどを作れます。

同じ指示から複数案を生成できるため、デザインの方向性や世界観を比較するときにも役立ちます。

ベクター画像やアイコンを生成する

Recraftでは、文章から編集可能なベクター素材を生成できます。

アイコン、ピクトグラム、ステッカー、シンプルなイラスト、装飾などをSVG形式で書き出し、IllustratorやFigmaで色や形を編集できます。

同じスタイルのアイコンを増やしたいときや、Webサイト用の装飾素材を作りたいときに便利です。

ロゴ制作にも使えますが、正式なロゴとしてそのまま使うのではなく、アイデア出しや下書きとして活用しましょう。

画像を編集・修正する

Recraftでは、生成した画像や読み込んだ画像を編集できます。

不要な部分の削除、要素の追加、選択範囲の作り直し、画像の拡張、色やスタイルの変更、高画質化などが可能です。

ブラシや投げ縄などで修正する部分を選び、文章で変更内容を指示することもできます。

生成結果の一部だけを直したいときや、文字を置くための余白を作りたいときに便利です。

モックアップを作成する

Recraftでは、作成したデザインを商品や印刷物に配置したモックアップを作れます。

ロゴをTシャツに配置したり、ラベルをパッケージに載せたり、ポスターを壁面に配置したりして、完成後の見え方を確認できます。

位置や大きさだけでなく、質感や影、デザインのなじみ方も調整できます。

クライアントへの提案、ポートフォリオ、ECサイトの商品画像などに活用できます。

背景を削除・変更する

Recraftでは、画像から被写体を切り抜き、背景を削除できます。

背景を透明にしたPNGとして書き出したり、別の色や風景へ変更したりすることも可能です。

商品や人物をバナーやWebサイトに配置するときに便利ですが、髪の毛や透明な物、細かな輪郭はきれいに処理できない場合があります。完成前に境界部分を確認しましょう。

Recraftを利用できる場所

Recraftは、ブラウザ、モバイルアプリ、Figmaプラグイン、APIなどから利用できます。

利用する環境によって、向いている作業や使える機能が異なります。

Recraft Studio

Recraft Studioは、Recraftの中心となる制作環境です。

ブラウザ上のキャンバスで、画像やベクターの生成、画像編集、背景削除、ベクター化、モックアップ制作などを行えます。

複数の案を並べて比較したり、画像と文字を組み合わせたりできるため、ラフ制作から素材の書き出しまで進められます。

初めて使う場合は、まずRecraft Studioを試すと、機能の全体像を理解しやすくなります。

デスクトップ・モバイルアプリ

Recraftは、パソコンのほか、iOSやAndroidのモバイルアプリでも利用できます。

同じアカウントでログインすると、プロジェクトやスタイルなどをWeb版と共有できます。

モバイルアプリでは、画像生成、背景削除、ベクター化、高画質化などができます。外出先でアイデアを試したり、撮影した写真を編集したりするときに便利です。

細かな編集やモックアップ制作は、画面が広く機能も多いパソコン版の方が進めやすいでしょう。

Figmaプラグイン

RecraftのFigmaプラグインを使うと、Figmaの画面から画像やベクターを生成できます。

生成した画像や編集可能なSVG素材を、そのままFigmaのデザインへ配置できます。

Webサイトやアプリを作りながら、仮のイラストやアイコンを用意したいときに便利です。

別のツールで生成してから読み込む手間を減らせるため、Figmaを中心に制作している人に向いています。

Recraft API

Recraft APIは、Recraftの生成・編集機能を、Webサービスやアプリ、業務システムへ組み込むための仕組みです。

画像やベクターの生成、背景削除、画像編集、ベクター化などを自動で実行できます。

商品ごとに画像を生成するサービスや、大量の素材をまとめて作る仕組みなどに活用できます。

ただし、APIの利用にはプログラミングの知識が必要です。個人で素材を作る場合は、Recraft StudioやFigmaプラグインから始めると分かりやすいでしょう。

Recraftをデザイン制作に活かす方法

Recraftは、完成品を一度で作るためではなく、ラフ制作、素材作り、バリエーションの検討など、制作工程の一部に取り入れると活用しやすくなります。

目的やコンセプトを整理したうえで使うことが大切です。

ラフやビジュアルの方向性を検討する

Recraftは、頭の中にあるイメージを素早く画像にするときに役立ちます。

色、構図、光、被写体、イラストの雰囲気などを変えながら、複数の方向性を比較できます。

たとえば、商品を中央に置く、余白を広く取る、イラストを大きく見せるなど、構図の違いを試せます。

最初から細部まで作り込まず、どの方向性が目的に合うかを確認するために使いましょう。生成結果の良い部分を選び、実際のレイアウトへ落とし込みます。

アイコンやイラストの素材制作に使う

Recraftは、Webサイト、アプリ、資料などに使うアイコンやイラストの制作に向いています。

ベクター形式で生成できるため、あとから色や形を調整しやすい点が特徴です。

サービスの特徴を表すアイコンや、記事に添えるイラストなどを作れます。

ただし、生成した素材は、線の太さや形にばらつきが出ることがあります。複数の素材を並べる場合は、サイズ、線、色、余白をそろえて仕上げましょう。

同じスタイルで素材を展開する

Recraftでは、独自のスタイルやカラーパレットを使い、同じ雰囲気の素材を増やせます。

同じ線や色を使ったアイコン、同じ画風のイラスト、ブランドカラーを使った背景などを展開できます。

一つずつ別に作るよりも、シリーズ全体の方向性をそろえやすい点がメリットです。

ただし、同じスタイルでも、構図や線の太さ、細部まで完全に統一されるとは限りません。素材を並べて比較し、違和感のある部分を調整しましょう。

商品・パッケージのモックアップを作る

Recraftでは、作成したロゴやパッケージデザインを商品モックアップへ配置できます。

実際に印刷や製造をしなくても、完成後の見え方を確認できます。

企画段階の確認、クライアントへの提案、ポートフォリオでの紹介などに役立ちます。

デザインを貼り付けるだけでなく、商品の形、素材、光、影、視点に合わせて調整すると、完成イメージがより伝わりやすくなります。

IllustratorやFigmaなどで仕上げる

Recraftで生成した素材は、IllustratorやFigmaなどで仕上げます。

ベクター素材は形、色、線、パスを調整し、画像素材は切り抜き、色調補正、合成などを行います。

その後、文字、余白、情報の優先順位、レイアウトを整え、目的に合ったデザインへ仕上げます。

Recraftは完成品を自動で作る道具ではなく、制作に必要な素材や選択肢を増やす道具として考えると活用しやすくなります。

Recraftが得意なこと・苦手なこと

Recraftには、向いている作業と向いていない作業があります。得意なことと苦手なことを理解し、必要な場面で使い分けましょう。

Recraftが得意なこと

Recraftが得意なのは、画像やデザイン素材の案を短時間で増やすことです。

アイデアの可視化、複数案の比較、アイコンやイラストの生成、ベクター素材の制作、同じスタイルでの展開、背景や装飾の作成、画像編集、モックアップ制作などに向いています。

正解が一つではなく、さまざまな方向性を試したい場面で特に役立ちます。生成後にIllustratorやFigmaで編集する素材とも相性のよいツールです。

Recraftが苦手なこと

Recraftは、制作の目的や情報を理解し、最適なデザインを判断することは苦手です。

何を最も目立たせるか、ターゲットに何を伝えるか、ブランドらしさをどう表現するかは、人が考える必要があります。

また、文字、ロゴ、人物の手、細かな形などが不自然になることがあります。同じ指示でも毎回同じ結果になるとは限らず、細かなレイアウトや形の正確な再現にも向いていません。

商品、ロゴ、設計図、固有のキャラクターなど、正確さが必要なものは慎重に確認しましょう。

AIに任せる部分と人が判断する部分

Recraftには、案出し、素材生成、画像修正、バリエーション作成などを任せられます。

一方で、制作の目的やターゲットを決め、コンセプトを考え、使う案を選ぶのは人の役割です。情報の優先順位、配色、フォント、ブランドとの相性、権利、最終的な品質も人が確認する必要があります。

AIは選択肢を増やせますが、何を選び、なぜ使うかまでは決めてくれません。目的に照らして生成結果を評価することが大切です。

Recraftを使うときの注意点

Recraftを使うと制作を効率化できますが、生成結果を確認せずに使うと問題が起きることがあります。

見た目だけでなく、データの構造や商用利用の条件も確認しましょう。

生成結果をそのまま完成品として使わない

Recraftで生成した画像や素材は、そのまま完成品として使わない方が安全です。

一見きれいに見えても、形、影、遠近感、文字などに不自然な部分が含まれることがあります。

まず全体を確認し、そのあと細部を拡大してチェックしましょう。必要に応じてIllustrator、Figma、Photoshopなどで修正します。

生成結果は、完成品ではなく制作素材の一つとして扱うことが大切です。

ベクターデータの形やパスを確認する

ベクター形式で書き出せても、必ずしも編集しやすいデータとは限りません。

不要なパスが多い、形が細かく分かれすぎている、線が切れている、要素が不自然に重なっている場合があります。

IllustratorやFigmaで開き、パスの構造、線の太さ、色の変更しやすさ、小さく表示したときの見え方を確認しましょう。

生成したベクターは下書きや素材として使い、必要な部分を整理してから完成させます。

スタイルの統一だけでデザインを判断しない

色や画風がそろっていても、目的に合うデザインになるとは限りません。

見た目に統一感があっても、情報が伝わりにくい、ターゲットに合わない、ブランドの印象とずれている場合があります。

制作の目的に合っているか、主役が分かりやすいか、ほかの要素と調和しているかまで確認しましょう。

統一感は、デザインを整える要素の一つです。見た目だけでなく、内容や伝わり方まで考えることが大切です。

料金プランと商用利用の条件を確認する

Recraftには無料プランと有料プランがあり、使える機能、クレジット数、生成物の扱いが異なります。

無料プランで作った画像と、有料プランで作った画像では、所有権や商用利用の条件が異なる場合があります。

仕事、広告、販売物、収益化するWebサイトなどで使う場合は、商用利用に対応したプランか確認しましょう。

料金や利用条件は変更される可能性があるため、使用前に公式サイトの最新情報を確認することが大切です。

まとめ|Recraftは画像とベクター素材の制作に強い生成AIツール

Recraftは、画像、ベクター、モックアップなどを生成・編集できる、デザイン制作向けの生成AIサービスです。

写真やイラストだけでなく、編集可能なSVG素材の生成、背景削除、画像編集、ベクター化なども行えます。

特に、同じスタイルのアイコンやイラストを展開したいときや、生成後にIllustratorやFigmaで編集したいときに役立ちます。

一方で、制作の目的、コンセプト、情報の優先順位、レイアウト、品質は、人が判断する必要があります。

初心者は、まず簡単な画像やアイコンを生成し、IllustratorやFigmaで整える流れを試してみましょう。

機能をすべて覚えるよりも、制作のどの工程で、何のために使うかを考えることが、Recraftをデザインに活かすポイントです。

関連記事
もっと見る